「嵌め込みコイン」の事例について-②
こんにちは。
草コイン買うマンです。
- 前回までのあらすじ
- 補足事項
- ほいで?主催は幾ら稼いだの?
- もうちょい追跡してみます
- まとめ
1.前回までのあらすじ
↓の画像のようなツイートのオープンチャットに潜入して、
事の顛末を見守りましたとさ。
ほんとかよ(2度目)
結果としては発表した銘柄は一夜として持たず、
集められた初心者たちは無事食い物にされましたとさ。
僕は初心者なので詳しくチャートを解説できるわけではありませんが、
今回発表された銘柄:UNI Tod(UNIT)のチャートを見てみました。
死屍累々って感じですね…
そんな事の顛末をざっくりとまとめた前回記事は下記です
2.補足事項
補足事項(?)として、
騙されるほうが悪いのか否か
について考えてみたいと思います。
確かにどれだけ主催が購入意欲を煽ろうと、
その銘柄を買うのは決済者本人です。
買ってしまえば最後、本人の責任だ!!
…というのは一理あるの「かも」しれません。
しかし、しかしですよ。
問題なのは、「50倍」「厳選銘柄」などの非常に強い言葉を使いつつ
このように購入者に対してホールドを推奨するような発言を繰り返しつつ、
最終的に価格が上昇した段階で売り抜けるという行為はモラル的にどうなんでしょうね、というお話です。まず50倍の根拠ってどこから来るんです?
軽く調べてみたんですが、
株の場合はこういう行為は金融商品取引法(インサイダー取引)にあたるのですが、
これが仮想通貨になると合法になってしまうんですよね。
参考記事:仮想通貨でインサイダー取引するのは違法?法律上の取り扱いを解説
なのであくまで「モラル」の話になってしまう上に、運営側もアカウントをコロコロと変えてしまうため、なかなか捕まえにくいんですよね。法律的にも、人物的にも。
後述の内容で運営側がいくら儲けたかについても触れますが、
だからといって訴訟もできないし特定も非常に難しい。
つまり、最終的に自分の身は自分で守るしかないんですね。
これ、今回僕が一番言いたかったことです。
ああ、自分の株が上がっていくのを感じる…
Twitterからこの記事をご覧になった皆さん、ぜひリツイートしてくださいね。
草コイン買うマンからのお願いです(火の玉ストレート売名)
3.ほいで?主催は幾ら稼いだの?
さあ、お待たせしました。
皆さん実際のところ気になっていたのはココじゃないですか?
僕が読者だったらここまで読み飛ばしてます。
前回の記事を読んだ方は、こんな余談があったのを覚えておられますでしょうか。
そう、草コイン買うマン、オープンチャットでBNBのエアドロップに当選しているんです。
他のチャットグループでの会話で他の人が当選報告している際に、
「あれ?送金アドレスからコイツの履歴追えるんじゃね?」
という話題が挙がり、実際に数分と経たずに幾らの金が動いたのかが突き止められてしまいました。
さて、復習の意味も込めて草マンも追いかけてみましょう。
皆さんも明日から使える他人のウォレット覗き編、はーじまーるよー!
①使用ツール
まず、MetaMaskなどのウォレットツールでは、入金元のアドレスが表示されないことが多いです。なので、売買履歴を追うために下記のページにアクセスします。
Binance (BNB) Blockchain Explorer
赤枠の部分に、自分のウォレットのアドレスを入力することで、
今までの取引履歴や現在持っている通貨まで見ることができます。
もちろん、「どのアドレスから」入金されたかも見ることが出来るので、
入金してきたアドレスがどんな通貨を抱えているか、どんな取引をしたかも見ることができるのです。
そんなわけで、少々スケベ心が過ぎるような気もしますが、
エアドロップを送ってきたアドレスの中を覗いてみましょう。
さて、コレが僕にエアドロップを送ってきてくれたアドレスの取引履歴(取引履歴)の一部です。
圧倒的に配布(out)の取引が多いようなので、恐らく配布用の捨てアドレスなのでしょう。
と、いうことは、、、
このウォレットに配布用の通貨を「in」しているアドレスが怪しい。
→主催者の別ウォレット、もしくは主催側の誰かのウォレットなのでは?
となるわけです。
バイナンスからの入金はさておいて、特に
"0x057e...."
"0xf82d...."
の2つのアドレスは非常に怪しいぞ!
(運営サイドのウォレットである可能性が高いぞ!)
と考察できるわけです。
というわけでさらにこれらのアドレスを手繰ってみましょう。
まずは"0x057e...."の方から。
覗いてみたところ取引履歴はそう多くありませんでした。
ただし、赤枠にご注目ください。
そう。「0xf82d...」
いよいよこのアドレスが怪しいというわけです。
というわけで、"0xf82d...."のアドレスを覗いてみましょう
えっ、めっちゃ金持ってんじゃん!!!!!!
すみません、少々取り乱しました。まだ投資家のウォレットのスケールについていけていないみたいです。僕もいつかこんなウォレットの中身になれるように頑張ります。
引き続き追跡していきましょう。
覗いてみたところ、 取引履歴はこんな感じでした。
うーん、なんだかよくわかりませんね。
もう少し整理してみましょう。
バイナンスとの取引を黒線で消して、ある程度まとまった金額をやり取りしているアカウントを抽出してみましょう。
上側の75BNB,77BNB(すげえ額だな…)のやり取りは、その直前にバイナンスから同額の入金があるため、なぜかこのウォレットを通ってしまった別目的の資金移動でしょう。
なので、もう片方のアドレス"0xceb5"を追跡してみます。
おっ、初めてバイナンスに大口の送金をしているアカウントにたどり着きましたね。
送金している時期も今回の嵌め込みコインの騒動の時期と一致します。
165BNBって…
1 夜 で 1 千 万 稼 い で て 草
えっ…ちょっと運営さん…この記事50万円くらいで消すんで
やり取りしたくなったらTwitterまで連絡くださいね?????
→草コイン買うマン (@Kusacoin_Kauman) | Twitter←
4.もうちょい追跡してみます
さて、状況証拠としては限りなく黒に近いやり取りがされていましたね。
裏取りついでにもう少し追ってみましょうか。
バイナンスに送金する直前に、だいたい似たような金額をこのウォレットに入金している履歴がありました。
では、この"0x3306..."を…ポチっとな。
うーん、今回の嵌め込みに使われたコインを大量に保有しているウォレットにたどり着きましたね。
取引量が1画面に収まらなかったのでアレですが、
何回にも分けて今回の銘柄(UNIT)を売りさばいている取引履歴が並んでました。
もう黒やんこんなん!
エアドロップから追える部分だとここまでですかね…
ダメ押しで、今回の銘柄(UNIT)の一番古いトランザクションを追いかけて
流動性を提供しているウォレットは何なのかを見てみると…
あっ…さっきのアドレス…
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対戦ありがとうございました。
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-----もうちょっとだけ続きます-----
5.まとめ
途中からアドレスの追跡に次ぐ追跡が続いたので、
ちょっと相関図を更新してみましょう。
色を付けるなどして整理できればよかったんですけど…
その辺はセンスないので許してください。
途中までの追跡でもうほぼ黒でしたが、
流動性の提供をしているアカウントから送金してしまったのでもうほぼ黒ですね。
アドレス④から直接バイナンスに入金するとかしてれば「めちゃくちゃ怪しい。」くらいで済んだんですかね。ようわからんけど。
ともかく、この1夜の騒動で運営サイドは少なくとも1千万円稼いでいることが分かりました。
はぁ。すげー世界だな、魔界…
そんな魔界で遊ぶことを画策したり、Twitterで呟いたりしている
草コイン買うマンのアカウントをフォローしてくれると嬉しいです(本記事2度目)
草コイン買うマン (@Kusacoin_Kauman) | Twitter
さて、この記事、YOUTUBEの動画にすっかぁ…
それでは、また。
「嵌め込みコイン」の事例について
こんにちは。
草コイン買うマンと申します。
ブログを作成して初記事がコレってのもどうなんだろうと思いましたが
なんだかおもしろそうなのでまとめてみます。
- 自己紹介
- 今回の事例について
- 何が起こっていたのか
1.自己紹介
2021年3月頃から仮想通貨を始めてみたド初心者です。
用語のゆらぎだったり、経験者からしたら「何言ってんだコイツ」となるような部分もあるかと思いますが許してください(照)
ちなみにブログを書くのも今回が初めてです。
2.今回の事例について
仮想通貨を初めてTwitterで情報収集していると、
度々こんな感じのツイートを見かけます。
僕みたいなガチ初心者のために補足です。
エアドロップ→無料配布
PUMP→銘柄の価格を情報操作(主に吊り上げ)すること
みたいな感じです。
要するに、
「俺が作ったLINEのオープンチャットに入ったら価格が50倍くらい跳ね上がる銘柄を事前に教えるよ!」
ってことです。ほんとかよ。
3-1.何が起こっていたのか(銘柄公開まで)
実際問題、このオープンチャットで何が起こったのか、スクリーンショットをダイジェストで貼っていきます。
ちゃんと潜入してきましたよ。ええ。
ちなみに、オープンチャット内に出てくる個人名は念のため隠してあります。
エアドロ(通貨の無料配布)に当選する嬉しいハプニングもありましたがそれはさておき…w
銘柄公開まで主催側はオープンチャットやその宣伝ツイートを大々的に盛り上げて、参加人数を増やすように呼びかけます。
参加する人数が多ければ多いほど、公開した通貨を買ってくれる人が増えるからです。
余談ですが、銘柄公開の直前にバイデンショックで相場が大きく落ち込みましたが…
もうみんな買った銘柄が跳ねることしか頭にないんですね。
お構いなしでグループチャットを盛り上げています(笑)
挙げるとキリがないのですが、下の画像のように…
主催者の過去の成功例を紹介したり…
アンケートでどのくらいのお金が動くのか試算大きな金額が動く期待を煽ったりと、
ありとあらゆる手法で参加者の購買意欲を焚きつけていました。
3-2.何が起こっていたのか(銘柄公開後の顛末)
さて、グループチャットの運営からPUMP銘柄が発表されました。
皆が一斉に上記銘柄を買い漁り始め…
グループチャットはお祭り騒ぎ!
お利口さんは早々に利確したり、大荒れのチャートの波を乗りこなしたりと器用に遊んでましたが…
利確の波に巻き込まれてこんなことになってしまう人も…
ちなみに、草コイン買うマンはこのお祭り騒ぎが起こっている間は
家で酒飲みながら鼻ほじってました。
過去に似たようなケースで大損こいた経験があり、
初心者として参加するにはまだ勉強不足だと感じていたからです。
例によって、公開された銘柄は一夜として持たず、
翌朝に様子を聞いてみたところ、公開された銘柄は誰からも見向きもされなくなった焼け野原と化していたとのことでした…ww
さて、
事の顛末を書くだけで随分と長くなってしまいました。
(これでもだいぶ内容を省略したつもりでしたが…)
次回の記事では、
こういったツイートで人を集める主催側の思惑と、
主催者がどのくらい儲けたのかについてまとめてみようと思います。
それでは、また。
追伸
YouTube始めました。
まだ具体的に何かしている訳では無いですが、面白おかしくやって行けたらなと思ってます。
初動画は下記リンクからどうぞ。